一日餌を食べなければ、すぐに命に関わってくる小さな鳥たちにとって、餌切れは重要問題です。
近頃ではネット上からも簡単に購入でき、小鳥の餌を扱うお店も増えたので、本当に便利になったものです。
「文鳥用」の餌を購入し、開封、文鳥の餌箱にザッと入れておしまい。
大概の文鳥が機嫌よく食べられるよう、適切な配合で作られている混合シードです。
或る種、完成品として売られている商品に、これ以上の手を加える必要があるのでしょうか?
文鳥の餌の配合のやり方について!なぜ餌を配合する?
基本的に「混合シード」、「野菜」、「ボレー粉」の三種類を文鳥に与えておけば、必要な栄養素は補えます。
文鳥は、スズメ目に分類される鳥とあって、お米が大好き。
売られている配合飼料に、わざわざ米が加えられているものも見られますが、大概のものは(メーカーによって多少の差はあるとしても)、粟、ヒエ、キビ、カナリーシードの4種類が混ざったものです。
配合比率はメーカーによっても違いますが、その栄養価の違いの差はあまり気にしなくても良いとされています。
但し、殻なしより殻つきの方が栄養価は高く、更に、文鳥は口ばしで殻を剥きながら食べることを楽しく感じるので、健康な鳥であれば殻つきをあげてください。
「文鳥の喰いつきが悪い」など購入した商品で満足できなければ、愛鳥の嗜好に合わせて餌の配合に挑戦する方もいるでしょう。
文鳥の餌の配合方法
生後6ヶ月から2歳までの文鳥には、「ヒエ5、アワ3、キビ1.5、カナリーシード0.5にして、餌全体が10になるように配合する」と飼育本に載っています。
単体で購入するなら、赤アワ、白アワ、赤ヒエ、白ヒエ、赤キビ、白キビもあります。
飼っている文鳥の好みの色によっても、餌の消費が左右されるわけです。
カナリーシードは大好きな個体が多く、配合されていてもカナリーシードから先に食べ尽くす子も多いです。
米好き文鳥に与えてみたい餌としては「青米」が挙げられますが、配合して混ぜてしまうと食べ残す子も多く、「青米だけ別の容器に入れてやると別鳥のように喰いつきが良くなった」という体験者談もあります。
また、飼育本の通りに配合しても、結局はその文鳥の嗜好により、餌の消費が左右されます。
食べ切る餌と食べ残す餌が必ず出てくるはずで、例えば、「ヒエ4、アワ2、キビ2、カナリアシード1、その他1で配合せよ」に従って飼い主が苦心惨憺して配合しても、文鳥はどこ吹く風で自分の好みの餌ばかり食べるかもしれません。
飼育環境下により、文鳥に必要なエネルギーに差が生じます。
良く放鳥し、活発に遊ぶ文鳥なら栄養価高めの餌を多く配合するのもありですし、ケージから出しても飼い主の手の上でくつろいでばかりでウトウト……の文鳥であれば、運動不足からくる肥満を懸念して、スタンダードな餌で十分でしょう。
餌を配合する理由は?
ズバリ、「飼い主さんが、愛する文鳥の嗜好に合わせたいがため」としか言いようがありません。
なぜなら、メーカーによって餌の配合に大差はないのですから。
購入した餌の喰いつきが悪ければ心配になりますし、「その子の好き嫌いに応じて臨機応変に餌の配合をこまめに変えてあげる」という見返りを求めぬ飼い主さんの思いやりは、愛鳥への深い愛情の顕れなのです。
まとめ
文鳥の餌の配合方法について見てきました。
「ヒエ5、アワ3、キビ1.5、カナリーシード0.5にして、餌全体が10になるように配合する」のが基本とされます。
あとは、自分の文鳥の好みに合わせて、カナリーシードをちょっと増やしてやるとか、青米を別容器に入れてやる、などです。