指を強くつつく、噛むなどやんちゃな文鳥の行動に心を痛めながらも、くじけずに文鳥ライフを過ごされている方も多いことでしょう。
文鳥に限ったことではありませんが、つつく、噛むなど鳥類にとってくちばしは、生きていくため重要な役割を担っています。
この大事なくちばしですが、本来の伸び方とはことなり、交差して伸びる個体が文鳥のなかにいます。
交差したままでは暮らしに支障が
イスカという鳥のように、もともと交差しているくちばしを持っているのではなく、生活を重ねるなかで徐々にくちばしが変形、交差していくケースが文鳥には起こります。
事故やアクシデントによる変形や病気が原因となる場合もありますが、加齢により交差、変形していくこともあります。
変形・交差の原因
エサを食べたり、水を飲んだりするために正常な形が変わることは、生活する上で支障をきたします。
変形や交差する原因はどのようなことがあるのでしょうか。
ひとつは、肝臓障害や肝臓肥大など肝機能の疾患、カビが要因の病気が挙げられます。
これらが原因となるパーセンテージは低いですが、ゼロではないため油断できません。
くちばしが変形、交差する原因として比較的多いのが加齢によるものです。
成長期などは、いろいろな物を噛む、つつくことでくちばしが削れる、または剥がれていきますが、歳を重ねるとともに、つつく、噛む力が弱まります。
そのため、くちばしが適度に削れることなく伸び、交差した形状へと結びつきます。
コミュニケーションに支障をきたす
気が強いことでも知られていますが、文鳥はかなりの甘え上手です。
くちばしで大好きな飼い主の唇を軽くつつく、指先を優しく噛むなど、放鳥の自由時間に頻繁におこないます。
若鳥よりも歳を重ねるごとに親密さを増していくため、加齢によるくちばしの交差はコミュニケーションに支障がでます。
まとめ
ここまで、つつくことや噛むことに大切なくちばしが、交差している文鳥について見てきました。
交差したかといって、直接生命に影響を与えることは少ないですが、状態がつづくことにより、さまざまなストレスとなるため、好ましくありません。
少しでも違和感を感じた場合には、専門医やスタッフへの問い合わせが必要です。