ニワトリのオスメスの性別の違いは、「すでにヒヨコの時に分かる」と聞いたことがあり、テレビなどでは、選別の様子を目にすることがありますね。
ですが、文鳥はどうでしょう。
ペットショップなどで耳にするのは、文鳥のオスメスは「性別を選べない(分からない)」ということですが、では、文鳥のオスメスの性別はいつ頃から分かるのでしょう。
文鳥の性別の特徴
文鳥のオスメスの「見分け」は、大変難しいといわれています。
ですが、一般的にいわれている違いを書き出してみましょう。
オス
- メスに比べて体が大きめ
- メスに比べて体重が重い(25g以上ならオス)
- 頭は四角く平べったい
- アイリングは太くて、赤くて、はっきりしている
- 上クチバシの甲が高く、盛り上がっている
- 頬がふっくらしている
- メスに比べて足は太くて、爪も大きい
- オスは、キリッと立った時に、堂々として見える
・・・など
メス
- オスに比べて体が小さめ
- オスに比べて体重が軽い
- 頭はオスと比べて明らかに丸い
- アイリングは細くて、隙間があり、淡い赤をしている
- 上クチバシは甲が目立たず、細い
- 頬がスッキリしている
- 足は細めで、オスほど爪は大きくない
- メスは、キリッと立ってもコロッとした印象
・・・など
文鳥のオスとメスはいつから分かる
文鳥の性別の「見分け」は、上の様な違いがあるということでしたが、鳴き方にも大きな違いがある様です。
本当は、大人になった個体の「鳴き方」を聞けば、はっきりとオスメスの区別を付けることができるそうです。
孵化後3か月ほど経ったオスは、「ぐぜり」という鳴き方をする様です。
これは、「さえずり」の練習で、メスへの「プロポーズの歌」だということです。
この頃に、「ぐぜり」を見せる個体は、オスであるといえそうです。
オスの「ぐぜり」の様子は、聞き始めは、何か1人でぶつぶつ言っている様な、また、のどをただ鳴らしている様な、飼い主は、面白いと感じるかも知れません。
この様な鳴き方を何度も繰り返しながら、自分の声の長短を組み合わせて、自分流の「さえずり=プロポーズの歌」を作り上げていく様です。
「ぐぜり」を始める時期には個体差がありますが、大人になった時には、オスなら必ず、「ぐぜり」を経て、さえずる様になるそうです。
孵化後半年以上経っても「ぐぜり」を始めず、単調に「ピッ」や「チッ」と鳴くだけなら、メスで決まりのようです。
もう1つの決定的なオスメスの違いは、メスなら卵を産むことです。
ある個体は、孵化後8か月頃から卵を産んだという記録がありました。
ただし卵を産むのは、1羽飼いの手乗りの場合が多く、人に慣れていないカゴでの1羽飼いでは、卵を産まないという研究結果があり、「メスは卵を産む」ということで判断するのは、難しい様です。
まとめ
文鳥の性別は、雛の時期では全くといって良いほど分かりませんでした。
それは、ペットショップのスタッフでさえ、間違うほどです。
それを知るには、大人になった個体の「見た目」で判断する方法が一般的ですが、はっきり分かる方法として、「鳴き方」があり、大人になったと判断できる年齢(孵化後半年以上)の個体なら、区別を付けることは簡単だということでした。
一方、手乗りの個体では、卵を産んだ方がメスということは、誰の目にも明らかです。
ですが、カゴでの1羽飼いでは、卵は産まないということですから、やっぱりこの場合は鳴き方で区別するのが良さそうです。