換羽、って何でしょう?
文字通り、羽が生え換わることです。
古い羽毛が抜け落ち、新羽に換わることを意味しています。
野生の鳥では、繁殖の時期や渡りの時期とも密接に関連しており、成鳥では少なくとも年一回は換羽が行なわれ、大半の鳥は繁殖前と繁殖後の年二回、換羽が行なわれます。
換羽は徐々に行われ、大抵の鳥は生活において特に支障が出るわけではありません。
但し、ガンカモ科の鳥は風切羽が一斉に抜け換わるため、ひととき飛べない時期があります。
さて、今回は文鳥の雛の換羽の時期について見ていきましょう。
文鳥の雛の換羽は一生に一度きり!飼育本通りの時期にはならない場合も
孵化直後のスズメ目の鳥たちは全く裸です。
文鳥もスズメ目に属す鳥なので、孵化直後はなんとも肌寒そうな丸裸です。
これが「雛」と呼ばれる段階です。
やがて、羽が生えて全身を覆った段階に至れば「幼鳥」です。
幼鳥の時期の羽は外敵に見つかりにくいように色も地味です。
生後、3週間から3ヶ月の間に最初の換羽(雛換羽)を迎えます。
雛の羽から成鳥羽に換わるのです。
文鳥の雛換羽は一生に一度だけ
雛の羽から成鳥の羽に生え換わることを「雛換羽」と言います。
これは、文鳥の一生で一回きり、人生の(鳥生の)「大仕事」とも呼ぶべきものです。
個体差はありますが、時期的に雛換羽は生後2ヶ月から3ヶ月の間に始まり、生後5ヶ月頃には完了します。
この時期、文鳥は体力を消耗し、精神的にもイライラします。
また、体調が崩れやすくなるため、十分に気をつけてあげたいものです。
体温が低くなることがないよう、十分な保温を心がけましょう。
ボロボロと雛毛が抜け落ち、どんどん新しい羽へと換わっていきます。
文鳥の頭部や顔部に残ってしまう白く細長い鞘のようなチクチクしたものは、生えかけの羽ですが、頭部や顔部は文鳥自身がお手入れできないため、なかなか綺麗に生え換わらないのです。
換羽を終え、成鳥の羽をまとった文鳥は、雛の時期とは見違えます。
また、雛換羽の時期に人間不信に陥った文鳥は懐かなくなってしまいます。
生後2ヶ月から3ヶ月の雛換羽の時期までに「飼い主さん大好き!」の状態を保っておきましょう。
雛換羽の文鳥は怒りやすく、飼い主さんの手を噛んだり威嚇することもありがちですが、ここで叱っては信頼関係が崩れます。
大らかに接し、やんちゃをしても目をつぶり、ひたすら嫌われないように心がけましょう。
文鳥の雛換羽の時期は生活環境によっても違う
「雛換羽は生後2ヶ月から3ヶ月の間に始まり、生後5ヶ月頃には完了」というのは一つの目安です。
温度管理された飼育下におかれ、大して季節感も感じない環境であれば、雛換羽の時期もズレてきます。
まとめ
文鳥が一生に一度きり体験する雛換羽。
雛の羽から成鳥の羽に生え換わる重大行事です。
この時期は怒りっぽくなり、飼い主さんを威嚇したり、あまり触らしてくれなくなりがちですが、換羽を終える頃には文鳥も落ち着きを取り戻します。