鳥かごの文鳥が、いつ見ても、どんなときでも、餌をガツガツ食べていたら気になりますよね。

「放っておいて!失恋したから、やけ食いなの。空っぽになった胸の穴を満腹感で満たすのよ!」

……いやいや、文鳥にそれは当てはまらないでしょう。

一方、さっきまで元気にしていたはずの文鳥がなぜか餌を食べない。

運動量は十分に足りているはずなのに……というケースも心配です。

文鳥 餌 食べ過ぎ 食べない

「餌を食べ過ぎなのか」は、文鳥の様子を見て判断しよう!「餌を食べない」のは病気のサイン?

動物の中でも特に鳥類は、水や餌を短時間摂取しなかっただけで、あっけなく落鳥してしまうほど繊細で活発な代謝機能を持つ生き物です。

健康な大人の文鳥であればそれほど心配することはなく、食べ過ぎているように見えても、実は好みの餌だけを選り分けて食べている場合もありますし、満足すれば自分で食べるのをやめます。

一方、「餌を食べない」文鳥は、元気そうに見えても病気の可能性があります。

小鳥は自分の不調を隠す習性があり、明らかに様子がおかしいと他者から見てはっきりわかる状況になった時には、既に手遅れの場合も多いのです。

文鳥が餌を食べ過ぎる時

健康な大人の文鳥であれば、食欲が満たされれば自分でストップをかけます。

また、文鳥などのフィンチ類は発情すると食欲が増すこともあります。

換毛の時もたくさん食べます。

また、「今までは殻なしの餌をあげていたが、殻つきの餌に切り替えた途端に食欲が増し、今までは喰いつきが悪かった他の穀物も食べるようになった」との飼育体験者談もあります。

体重に問題がない健康な文鳥であれば、1日あたり体重の10~20%の餌を食べるのが目安とされます(餌一日の平均摂取量はおよそ4gから5g)。

餌を散らかす習性も考慮に入れ、餌切れしないように多めに入れておきましょう。

雛の場合は、腹3分から腹5分程度まで食べさせ、様子を見ましょう。

あまりに食べさせ過ぎると、そ嚢炎や消化不良を起こしてしまうこともあるそうです。

文鳥の体重は、一般的には22~25gです。

短期間に急激に体重が増えた場合は注意が必要で、病気の可能性もありえます。

肝機能障害や肥満による糖尿病、卵管や卵巣などの病気が原因で腹部が膨れている、腹水、腫瘍などです。

定期的に文鳥の体重を計って、早期発見に努めましょう。

また、文鳥に元気がなく、餌を食べるのがスローペースなため、ずっと食べ続けている様子が「食べ過ぎに見える」場合も考えられます。

いつもと様子が違うな、と感じたらすぐに専門病院に連れて行きましょう。

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文鳥が餌を食べない時

文鳥が食べ物のえり好みをして食べないというケースではない場合、病気の可能性があります。

「食欲がない」ほかにも、「あまり鳴かない」、「具合が悪そうに羽をふくらませている」、「いつもと違う場所でじっとしている(例えば枝木ではなく鳥かごの床面に腹を付けて身を伏せている)」、「落ち着きがなく動き回っている」……などの症状が見られませんか?

その他、「目の回りがショボショボしていて眠そう」や「くちばしが汚れている」、「下痢気味」、「口を開いて呼吸する」、「頻繁にあくびする」も病気の兆候です。

すぐに専門病院で診察を受けて下さい。

まとめ

健康な成鳥の場合、食べ過ぎに見えても食欲が満たされれば食べやめるので、あまり心配し過ぎなくてもよいとわかりました。

一方、餌を食べない文鳥は、元気そうに見えても病気の可能性があります。

何か様子が変だと思ったら、ためらわずに病院に直行しましょう。

愛鳥の不調に気づいてあげられるのは飼い主さんだけなのです。

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