かつては文鳥の飼育において、ツボ巣を使うことが主流でした。
しかし、だんだんと使わない流れへとシフトチェンジしてきているようです。
どうしてこのような変化が起こっていったのか探っていきたいと思います。
飼育の際にツボ巣は必要?いらないのは、なぜ?使う場合のサイズは?
ツボ巣の利用について、否定派と肯定派の意見がネット上にあふれていました。
そこで今回は、双方の意見を比較することで、ツボ巣を使わないことが主流になっていったのか考察していきます。
ツボ巣がいらない派は、2つの理由からこう考える!
まず、メスの身体に負担を強いる可能性があるからです。
ツボ巣を置くということは、メスの文鳥に子どもを産みなさいと迫っているようなものです。
ですから、メスの体内では出産へ向けた動きが開始され、無精卵を産むことも珍しくありません。
今でこそ衛生環境の整った、安全で安心なところでヒトは出産できていますが、命懸けであることに変わりはありません。
同様に文鳥のメスも出産は命懸けで行っていますから、相当の負担を強いることになります。
次に、育ってきた環境が異なるからです。
ヒトと同じで幼い頃に慣れ親しんだ環境の方が落ち着いて生活できます。
幼鳥の頃にツボ巣で育った経験のない文鳥にとって、ツボ巣を無理強いされることは辛いものです。
ツボ巣がいる派、必要だと思う2つの理由とは?
一つ目は、野生の個体は樹上に草や葉などで丸い巣を作り、そこで眠っているからです。
野生に近い状態なのでストレスフリーに過ごしていくことができるそうです。
二つ目は、環境の変化に対応できる住まいだからです。
夏の強い光を遮ってくれますし、冬の寒い時期には巣内の温度を一定に保つ役割を果たしてくれます。
たとえて言うならば、茅葺屋根の構造をもった家の中で生活をしているようなものです。
ツボ巣のサイズはいろいろとありますが、ケージ内に入れることができる程度のものが売られています。
取り付けをする際は、できる限り上部の方に針金などを使って固定するようにしてください。
まとめ
ツボ巣を使う派、使わない派、ともにそれぞれ理由がありましたが、最も大切なのは文鳥が安心して暮らせるかどうかです。
飼い主のエゴでツボ巣の使用に関して決めつけてしまうのはよくありません。
かつて私も桜文鳥を飼っていましたが、ツボ巣の使用についてこんな意味があったとは知りませんでした。