大切な家族として迎えた文鳥が不慮の事故で命を落とす、という悲しい体験はしたくありませんよね。
文鳥は水浴び大好きな鳥だと言われています。
ですが、初めて水浴びをする子にとっては、何もかもが不慣れで怖いもの。
飼い主さんがしっかりと見守ってあげている状況下で水浴びさせるようにしましょう。
文鳥の初めての水浴び!考えられる危険性は?
本来は空を飛ぶ鳥なのですから、水浴びといっても、初めての時は、ごく浅い水深でなければなりません。
放鳥時に飼い主さんが用意した浅い皿で水浴びさせるなどして、水浴び時には絶対に幼鳥から目を離してはいけません。
「ちょっと目を離した隙に溺れて亡くなってしまった」という事例は多くあり、大切に育てられていた文鳥も可哀想ですし、飼い主さんの精神的ショックも大きいです。
初めての水浴びで溺れる?
「水浴び器に入れておいた水深2cmの水で文鳥が溺れたらしい」という事例があります。
初めての水浴びなら、文鳥も不慣れです。
プラスチックの水浴び器は脚が滑りやすいとも言われます。
油断した隙に脚をとられて水浴び器の中でこけてしまい、うっかり頭から突っ込むこともあります。
こけてしまったことで文鳥の体が予想以上に濡れてしまいます。
特に幼鳥であれば必要以上に濡れることで、羽ばたくだけでは自力で水から上がれないことも考えられます。
様子がおかしければ、飼い主さんが助けてあげましょう。
「初めての水浴びを台所の桶でやったら、しばらくは飛べなくなってしまった」という飼育体験者のお話しもあります。
これは、必要以上に羽が濡れたことで脂粉が取れてしまい、羽で水を弾くことができずに飛べなくなったものと思われます。
また、少しの水でもパニックになれば、その場で暴れて力尽きてしまうことも考えられます。
飼い鳥は警戒心が薄く、水底に脚がつくかつかないかの見極めをせずに、水中に飛び込んでしまうこともあり、お風呂の蓋を開けっぱなしにしていたために残り湯に飛び込んで溺れて亡くなってしまったり、洗濯機の溜め水に飛び込んでしまったり、金魚の水槽に飛び込んでしまったり、ドアを開け放しておいたトイレの水に飛び込んでしまったり、という事故の事例が数多くあります。
また、備え付けの水飲み容器を水浴び容器代わりに使っていた幼鳥が容器の隙間に挟まって溺れて亡くなったという可哀想な事例もあります。
これらを防ぐには、やはり飼い主さんが目を光らせていなければなりません。
事故を防ぐには
「初めての水浴びを終えても、最初のうちは文鳥があまり濡れない水量で水浴びさせた方が良く、バードバスであれば5㎜から始め、慣れてきたら15㎜~20㎜……と徐々に水深を深くした方が良い」と飼育体験者の方が言われています。
初めての水浴びで文鳥が恐怖を味わうと、それがずっと尾を引いて、水浴びをしてくれない子になってしまうかもしれません。
水浴びをさせることで幼鳥が溺れる危険性を考えると、飼い主さんの手の平で水浴びさせる習慣をつけるのが一番良いかもしれませんね。
まとめ
初めての水浴びは、文鳥にとって不慣れなことばかり。
水浴び容器の中でこけて溺れる可能性も考えて、飼い主さんは決して幼鳥から目を離してはいけません。
まずは、少量の水量から試してみましょう。
文鳥とのスキンシップ向上のためにも、飼い主さんの手の平で水浴びさせる習慣をつけるのも良いでしょう。