生体の文鳥を育てれば、パソコンの中やテレビゲーム中で育てるペットではないのですから、自分が思っている成長速度とはズレが生じる場合も当然あります。
個体ごとに差もあるわけです。
元気そうであれば、「成長の遅いのもその子の個性」と思って暖かく見守ってあげましょう。
但し、成長が遅いのは病気の可能性もありますので注意が必要です。
大抵ズレてる文鳥の週齢!あまりにも成長が遅い文鳥は病気の可能性が?
お店で売られている文鳥の雛は、一般的には2~4週齢ですが、実際に掲示されている週齢ではなく、おおよその場合が多いでしょう。
お店によっては、ざっくりと「誕生日は何月の上旬」とか、「一人餌になりました」の表示だけのこともあり、雛の正確な年齢を知ることは難しいです。
自宅に連れ帰り、世話をするうちに「うーん……週齢の割には成長が遅い」と悩み、困惑する飼い主さんもいますが、おそらく雛の週齢自体が、掲示されていたものとは初めからズレていたのでしょう。
また、元気がなく、明らかに何らかの原因があって成長の遅い子もいます。
栄養不足や病気の可能性です。
文鳥の週齢がズレていれば、成長が遅いと感じる
お店に並ぶ雛は、一般的には2~4週齢の場合が多いですが、前述したように(お店によっても違いますが)、文鳥の週齢を正確に記載しているところは少ないでしょう。
文鳥のメスは、1回目の産卵から1週間ほどかけて毎日または一日おきに卵を産み落とし、最終的には5個から6個程度(平均では6個)の卵を産みます。
つまり、1回目の産卵で最初に産み落とされた卵と、最後に産み落とされた卵では結構なタイムラグが生じるわけで……もしかしたら、表示されている週齢より、一週間ほどズレているかもしれないのです。
親切なお店であれば、「生後何週間」のように掲示されていますが、ざっくりと「何月の上旬に生まれました」とか「一人餌になったばかりです」、「一人餌です」などの表示のお店も。
お店のスタッフですら、雛の実際の週齢を知らないことが多いそうです。
「週齢よりは成長が遅く感じる」のは、購入時にそう思った週齢自体がズレているからかもしれません。
ちなみに、生後1~7日目が0週齢です。
4週齢ともなれば、雛の羽は全て生え揃い、成鳥とほとんど変わらぬ行動をとるとされます。
あまりにも成長が遅ければ病気の可能性も視野に入れて
週齢のズレの考慮に入れても、あまりにも文鳥の成長が遅ければ、病気の可能性も視野に入れましょう。
生まれつきの脆弱さから、或いは購入店のお世話が酷く至らぬせいで、連れ帰った文鳥の雛が斜頸であり、胸筋も発達せず、「このままでは成長しても飛ぶことができない。成長どころか、いつまで生きられるかわからない」と医師に宣告された飼育体験者の方の事例もあります。
文鳥の雛への給餌が十分ではなく、栄養不足にさせてしまった事例もあります。
このような場合は、文鳥の成長が著しく遅れかねないので、専門病院に連れていって指示を仰ぎましょう。
まとめ
「文鳥の成長が遅い」のは、購入時点での週齢がズレていた可能性が考えられます。
また、文鳥の個体によって成長に差があるのは当然で、「この子はゆっくりと育つんだ」という大らかな視点で見守ってあげるのも大事です。
但し、栄養不足や病気などが文鳥の健やかな成長を阻害している可能性もあるため、一度病院を受診しておくと良いでしょう。
「雛の時に栄養不足でも、成鳥になるまで基本の食事をきちんと与えれば、丈夫に成長してくれます」という心強い飼育体験者談もあります。