文鳥は丈夫な鳥の部類ですが、病気をしないわけではありません。

先天性の場合以外では、飼い主の観察不足によるものも少なくない様です。

また、人間の体質が遺伝するのと同じ様に、文鳥にも特定の病気の因子を持って生まれる個体もいて、成長していく間に、発症する病気もある様です。

今日は、文鳥の「腫瘍」や「腹水」、「吐血」の原因について解説します。

文鳥 腫瘍 腹水 吐血 原因

文鳥の腫瘍について

文鳥の腫瘍には、人間と同じ様に「良性」と「悪性=ガン」がある様です。

日頃の観察では見当たらなかった首筋や尾っぽの付け根にコブの様な盛り上がりを見つけたら、早めに動物病院に連れて行った方が良いでしょう。

この部位にできる腫瘍は、「腺ガン」のことが多い様です。

命を落とす原因は様々あります。

  • 悪性内臓腫瘍
  • リンパ腫
  • 膿腫
  • 脂肪腫
  • 骨ガン
  • 白血病

・・・など

腫瘍が小さければ、手術で取り去ることもできそうですが、そうでない場合は、免疫力を上げるといわれているアガリクスやメシマコブなどの生薬や、ステロイドなどで改善に努めるそうです。

文鳥(文鳥の様な体の小さな鳥)の予後は、余り期待できない様です。

文鳥の腹水が溜まる原因

腹水が溜まる原因を調べてみると腫瘍と関係が深く、腹水が溜まる原因は、2つに分かれる様です。

肝臓腹膜腔(心臓、肝臓)に腹水が溜まる

心臓の異常や肝臓の病気の場合、門脈(脾臓や消化器官などから、血液を集めて肝臓に運ぶ静脈)の血圧が上がります。

その時に血液から流れ出す液体(腹水)が溜まるのです。

心臓治療薬(ACE阻害薬など)や利尿剤を与えます。

この時点で合併症として高脂血症を発症していれば高脂血症治療薬も与えます。

腫瘍の場合は、個体の様子を見ながら手術をする場合もある様です。

※どちらの場合も完治は期待薄ですが、今の個体の辛さが軽減でき、日常生活の質を少しでも上げ、楽に過ごすことは可能の様です。

腸管腹膜腔(腸管、生殖器)に腹水が溜まる

腸管腹膜腔内の腫瘍(卵巣、卵管腫瘍、精巣腫瘍など)から流れ出た液体が血管を圧迫して卵黄性腹膜炎(産卵を繰り返すことで起こる炎症)を起こします。

その時に流れ出す液体(腹水)が溜まるのです。

卵黄性腹膜炎では、手術によって卵管を取り除き、体腔(内臓と身体側の壁の隙間)を洗浄します。

吸い出した腹水は培養検査をして、感染症があれば抗生物質を与えます。

腹水が溜まる原因には、ほかに寒さも関係している様で、身体に異常がない固体であれば、まずは温めてあげましょう。

温めるだけでも改善する場合がある様です。

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文鳥か吐血した

文鳥の吐血の原因は、病気や栄養状態など、様々あります。

  • 肝硬変
  • 肝機能障害
  • 呼吸器障害
  • トリコモナス症
  • 細菌
  • ミネラル不足
  • タンパク質不足
  • 極度の圧迫を受けた

・・・など

吐血の前兆は、いつの頃からか餌を吐き戻したり、下痢をする様になって異変に気が付く場合と、ギリギリまで気が付かない(突然吐血)場合があるそうです。

突然の吐血では、治療が間に合わないこともあり、数日で命を落とす場合も少なくない様です。

せっかく、動物病院での治療が開始されても診察中に命を落とす個体や、診察したあとの自宅療養中に数ヶ月で命を落とす個体もいるとのことでした。

また、体重が25g以下になると、予後は厳しそうです。

まとめ

文鳥の腫瘍と腹水、そして吐血は、単独で起こるものではなく、順序は違っても関連している様でした。

どの病気や症状から始まっても、動物病院に行けば完治するというものではなく、なかなか予後は厳しいものばかりでした。

文鳥も人間と同じ様に、遺伝や生活環境や食べ物が関係していました。

ですが、体が小さいために手術が簡単にできないこと、人間の身体や病気の様に文鳥に対する研究が進んでいないことで、ほとんどが寿命や老衰で片付けられてしまう様でした。

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