口をパクパクと呼吸がしづらいような文鳥の姿を見たことはありませんか?
換羽期にこのような症状が見られることがありますが、いったいなぜなのでしょう?
そこで今回は、換羽期に見られる特徴的な症状について調べていきます。
文鳥の換羽期に見られる、特徴的な症状とその原因について
換羽期は通常とは異なり、文鳥の体にいろんな症状が現れます。
今回はその中でも分かりやすい2つを取り上げ、その理由を交えながら紹介していきたいと思います。
鯉のように開口呼吸してしまうのは、なぜ?
実は、換羽期には甲状腺ホルモンの分泌が活発になるため、息苦しそうに開口呼吸をしているように見えます。
甲状腺ホルモンとは、各種の新陳代謝の過程を刺激したり、促進したりするはたらきがあります。
つまり、新しい羽を作るための動きが活発になり、呼吸がしづらくなり口を開けて酸素を取り込んでいるのです。
しかし、その他の理由で同じような症状が出ることもありますから、念のため口の中に膿のかたまりがないかを確認してください。
何日も続けて、ずっと開口呼吸が続くようでしたら、動物病院での受診をぜひ1度おすすめします。
疲れて元気がないように見えてしまうのは、なぜ?
先ほど紹介したことと関連しますが、換羽期は新しい羽を作ることに心血を注ぎます。
ですから、できる限りその他のことにエネルギーを割かないようになってしまいます。
放鳥をして元気に飛び回っていたのに、動きが鈍くなったなどといったことは多くの個体で見られることです。
きれいに羽が生え変わるまで、およそ1ヶ月という期間を要しますから、気長にサポートしていきましょう。
ですから、必要以上に心配することはありません。
羽を作るために使われる栄養を食事で補う必要がありますから、青菜、粟玉やボレー粉などをしっかりと与えてください。
まとめ
換羽期に見られる身体的な症状として、開口呼吸や元気がないなどを挙げることができます。
どちらも新しい羽を作る過程においてもたらされる影響で、このような症状が出てきますので心配ないです。
飼い主は文鳥の体力が落ちないように、しっかりと餌を与えるようにしましょう。